『銀河英雄伝説〜悪夢編』への感想
投稿者:tukiyomi
[2013年 10月 29日 00時 18分]
▼一言
更新お疲れ様です。
マリーンドルフ伯家は生きながらえましたが、政治的には完全に死んでしまいましたか。
何しろ自身は財産も地位も永らえたのに、提携しようとした貴族は財産半減の上国外追放。
これ誰が見ても「マリーンドルフ伯家が売った」と見なすこと確実ですし。
ヒルダは自嘲どころか絶望感抱いているんじゃないでしょうかねえ。誰も味方がいない状態である以上、その行き着く先はカストロプと同様滅亡なんですから。
「その恐怖におびえ続けろ」と、ココアさんから言われた気分でしょうねえ。
誰もが悪夢なのに、絶対「美しい夢」なのが義眼。
にっくきゴールデンバウムは滅亡確定し、自身は自分の才能を縦横無尽に使ってのけ、且つこれまで忌避され続けた自分に掛け値なしの好意を示してくれる主君に出会っている訳ですから。
これ本編で可能性として示された「冷徹であっても冷酷ではない」義眼フラグですかねえ。
アンネローゼのココアさん評は「お前が言うか?」レベルですね。少なくともクレメンツやヴァレリーが聞いたら怒鳴りつけるレベルでしょう。
「冷徹で非情、そして用心深い」なのは、そうしないと自分も自分の周りも守れなかったからであって、そしてそうせざるを得なくなった要因は、明らかにアンネローゼにあるのですから。
やっぱり婚姻の原因が原因なので、知らず知らずのうちにボタンのかけ違いがあるなあと。
ラインハルトはもうどこの無能な門閥貴族ですかと。
本編のラインハルトは、ココアさんの才に圧倒されながらも、まだ覇者の矜持でその巨大さから目をそむけることだけはしませんでしたが、ここのラインハルトは「妬み」でしかココアさん見ていない時点でもう駄目でしょう。
しかも自分だけ昇進できず、キルヒアイスも出世はしましたが体の良い左遷と、完全に見限られていることが内外に示されているのに、その危険性には気付かず、姉に不満をぶつけるだけ。
このままココアさんが帝位についたら、明らかに王朝の不安要素になるのは確定ですので、何らかの手は打つのでしょうね。実際、アンネローゼには政治に関与させないと事あるごとに示しているのもその布石でしょうし。
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