『銀河英雄伝説〜悪夢編』への感想
投稿者:DD13
[2013年 10月 27日 08時 05分]
▼良い点
【41話】
>俺だけじゃない、兵達も笑った。
>兵達が老人に襲い掛かった。
ゴールデンバウム朝の実質的最高権力者を前にして
平民、下級貴族である兵卒達が、全く畏れを持っていない事が
この二行に凝縮されています。
40話での閣下の決意が末端にまで浸透している背景を説明してしまう
この無駄をそぎ落とした表現に思わず唸ってしまいました。
▼悪い点
【41話】
>「そ、その言葉は……」
リヒテンラーデ候も ただの権力の亡者だった事が
先帝陛下への敬愛の欠片もない一言に表れていて残念です。
一方、閣下は先帝陛下への敬意をきちんと払っています。
>「先帝陛下の御言葉だそうです、グリンメルスハウゼン元帥から聞きました。」
ほんの一二行、一文字で、背景や人物像を推し量らせる奥行の深い表現に感動します。
▼一言
【41話】
ブラウンシュバイク公、リッテンハイム候の御二方は、単に内乱という場を作るための捨て駒で終わり、守旧派リヒテンラーデ候と十年余を雌伏の時とした簒奪者バレンシュタインの一騎打ちで内乱という先帝陛下の仕掛けたゲームは幕を引きました。
ヴァルハラで、先帝陛下と伯は 「おお 華麗に滅びたか」と得意顔で手を打って喜ばれていることでしょう。
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