「冥王来訪」の感想


 
コメント
もし木原マサキは統一ドイツの主権を回復できることにさせるなら、彼はアメリカ、イギリス、フランス、ソビエトなどの四つ戦勝国を徹底的に夷平しなければならないでしょうか。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 史実を鑑みれば、米ソは経済的負担から、東西ドイツの統一を歓迎するでしょう。
ソ連が欲しいのは、西側との緩衝地帯になる国家です。
統一ドイツが、ソ連寄りの中立国となれば、ソ連の外交に裨益します。
 米国、特に民主党系の人士やネオ・コン層は、ソ連の面前までNATOを拡大するのが外交上の目標です。
今のウクライナ戦争もその文脈を見れば、決して無益な戦争ではないのです。
 
 他方、英仏は19世紀から対ドイツで、クリミア戦争で干戈を交えたロシア帝国と手を結ぶほどです。
フランスは二度の大戦で莫大な犠牲を払っていますから、ドイツの統一には反対でしょう。
フランスが主導したECC(EU),NATOも、出発点はドイツ封じが目標でした。
 英国は、この件では最後まで抵抗するでしょう。
第一次、第二次大戦とも、見方を変えれば、英独の勢力圏争いから発展した戦争です。
 この勝利の構造を簡単に手放すとは思えません。

 そうすると、マサキの対応ですが英仏を中心に攻略せねばならないでしょうね。
米ソは、独本土から距離もありますし、色々と自由な事が言える実力もあります。
英仏は、切羽詰まった状態ですから、逆にドイツに対して厳しく出るでしょう。

 
 とはいっても1970年代の英国は、色々経済難で悩んでいる時期ですからね。
ロールスロイス製のエンジンを積んだ、ロッキード製のトライスターを、ヒース首相は、田中角栄との首脳会談で売り込んだりするくらいですからね。
 日本が金出す話をすれば、転ぶかな……
戦術機大量購入する契約すれば、戦争しなくてもどうにかなるかな……
 日米自動車交渉みたいになりそうですね……