「冥王来訪」の感想


 
コメント
>2000年代初頭まで司馬遼太郎は小説『坂の上の雲』を書いたことで、右派とみられていましたから、彼のその様な証言とされる小説は、人口に膾炙しました。

劉仲敬氏では司馬遼太郎の小説の風格とは戦後の自由主義史観です、すなわち、司馬遼太郎の小説の風格は中正平和で、特殊の史観はいない、彼は戦後から日本国民たちのコンセンサスの最大公約数に合わせるため、自分の小説が味噌汁の中には多い水を加えることが如くなると評しました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>司馬遼太郎の小説の風格は中正平和で、特殊の史観はいない、彼は戦後から日本国民たちのコンセンサスの最大公約数に合わせるため、自分の小説が味噌汁の中には多い水を加えることが如くなると評しました。

さすが劉仲敬先生。
本質的には、そうなのですが、それでもあの時代の日本では司馬史観なる言葉が生まれ、彼の大衆向け小説ですら、右派とみなされました。
 今とは、隔世の感がある話ですよね。

この辺は、1980年代から1990年代末の時代というものを存じていないと、なかなかつかめない話だと思います。

 現実もひどかったし、サブカルチャーも今振り返れば、ネットがない時代でしたから出版社や大手マスコミに操られて、ひどい作品にあふれていましたね……