「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

アヒルの群れの中の烏
アヒルの群れの中の烏
 
コメント
>(F氏が)首席卒業を過剰に誇っているという描写も原作では見当たらないですね・・・

原作を手元から離してから既に20年くらい経っています(じゃ言うな、と自分でも思いますが)が、確かシトレ元帥の発言の中で「主席卒業者として凡才(ヤンのこと)には負けられないと言う意識がある」というような記述があったと記憶しています。F氏の内心の描写は原作には殆ど無かったので、これはシトレの私見というか偏見、と言う可能性はあります。確かに、シトレはF氏をかなり強く嫌っている感じでした。
それにしても、20年以上経ってもかなり記憶していると言うのは、我ながらこの作品には耽溺していたのだなあ・・・(詠嘆)。 
作者からの返信
作者からの返信
 
それに関しては、シトレが優等生的でない人物を好んでいるがゆえのバイアスではないかと思っています。ヤン(士官学校からの付き合い)、キャゼルヌ(副官)、ビュコック(新任士官時代からの付き合い)、レベロ(旧友)など、いずれも反骨精神たくましくて優等生的でない人ばかりと親しいですよね。シトレも言動を見るに、反骨精神の強い人だったんじゃないでしょうか。

優等生は反骨精神の強い人をあまり嫌わないのですが、反骨精神の強い人は優等生を蛇蝎のように嫌います。シトレもそうだったのではないでしょうか。