「冥王来訪」の感想一覧

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ユルゲンの活躍にソ連上層部壊滅と政治の話しが上手く書けてると感じました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 ご感想有難う御座います。
>ソ連上層部壊滅
この辺は情報伝達の時間間隔に気を使いました。
時代設定が約50年前の話になりますので、ネットも無ければ、東西間の通信網も今ほど自由じゃありません。
ハバロフスクとベルリンの7時間近い時差の関係もありますし、深夜にファックスや電話でやり取りするのも当時は非常識扱いでした。
後、矢張り防諜上の観点からハバロフスクからの通常回線はKGBに傍受されている可能性もあります。


 色々考えた結果、アベールがソ連側の動向から推測して、ソ連上層部は壊滅したと言う形でソ連側の現状を感知した形にしました。

>政治
ソ連軍のシステムは完全な上意下達です。下士官(分隊、小隊規模の指揮官)や下級士官(中隊、大隊規模の指揮官)の裁量は無く、参謀本部や政治局の判断で動きます。
(今日のロシア軍も同じです。将官クラスでも政府や参謀本部の方針に異議を唱えれば即更迭です)
現場の裁量が極めて小さいので、上級将校(将官や佐官)が前線近くに出ないと動きません。
古代の軍隊のように陣頭指揮を執らないと状況の変化に対応できないシステムです。
(将校の教育の関係上、今のロシア軍もほぼ同じです)



指導部と言う頭が数時間でもなくなれば力で押さえつけている軍隊はどうなるか……

そういう事を考えて今回の話作りになりました。

 
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ロシアの根本的な力が全てを直さないとどうにもならん話しと感じました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。

>ロシアの根本的な力が全てを直さないとどうにもならん
 今回お話したロシアの新兵虐めの習慣は、今日も続いており、士気低下や徴兵忌避の大きな原因になっています。
 映画「フルメタルジャケット」や「地上(ここ)より永遠に」でも描かれているように軍隊内での行き過ぎた指導や暴力は決して珍しい事ではありません。
 ロシア軍(ソ連軍)のいじめの深刻さは、旧陸海軍や米軍以上で、組織的に行われシステム化している点です。
統計によると毎年1000人近くが自殺しています。

 この様な事を勘案してもロシア人の凶暴性を改善するには並の力で話し得ないと思っています。 
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良い点
そこそこユルゲンのワキが甘いが有能さがわかる所とベアトリクスの原作に無い幸福な所ですね。
 
悪い点
会話が長過ぎると感じました。
 
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ソ連は複雑怪奇な国ですね、早くマサキに解体して欲しい醜悪な国です。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>会話が長過ぎると感じました。
 頂いたご意見を参照して、再度読み直してみました。
推敲して大分まとめたつもりでしたが、ヤウクやゾーネとの会話が些か冗長(じょうちょう)であったのではないかと考えて居ります。
 なるべく少ない文章量で伝わるよう心がけます。

>ユルゲン
 彼はソ連留学の際、カザフスタンでの対BETA戦を観戦した際、各部隊間の連携不足と言う軍事上の問題に気づきます。
カザフからモスクワへの帰路で、シュトラハヴィッツ少将にその事を相談しますが一蹴されてしまいます。
 その時以来、彼は軍事編成上の問題ばかりではなく、政治的に行動をとろうと決心をします。
共産党の一党独裁政治は、どれ程有能でも役員名簿に載らねば相手にされません。
名簿に載るには他の幹部の推薦が必要で、コネクションや血縁関係がないと政治に参加できない面があります。
 政治局に近いアベール・ブレーメ(ベア様の父)に頼むのですが、思うように進みませんでした。
 ソ連寄りの通産官僚ですから、共産圏に協力要請問う形で工作は出来るでしょうがユルゲンがやりたいことには力不足でした。
 本作では彼の構想に理解を示す人物がいますので、積極的に動いたらどうなるかを考えてこの様な話作りになりました。

>ベアトリクス
1978年から1983年の彼女の同行については、「柴犬」本編でも外伝でも詳しくは書かれてはいません。
(グレーテルの回想に少し出てくるぐらいだったはず)

 「月光の夜事件」(東独軍事クーデター未遂)以降、シュタージに入省するのですが5年で少佐の地位に就いたと言う事は大変な苦労をしたことは読み取れます。
 ただ行間(ぎょうかん)からは彼女の悲痛な思いや叫びが読み取れ、何とも言えない気持ちになります。

 アスクマンもシュミットも本作ではすでにこの世の住人では御座いませんし、ユルゲンやアイリスとの関係も健在です。
 ユルゲンが傍にいてくれれば、高飛車な令嬢から「闇落ち」して悪の女幹部になる事も無いでしょう。

>ソ連
今後の展開をお待ちください。


 
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良い点
家族制を壊したらどうなるか生生しくてわかりやすかった。
 
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マサキさま最強 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。

>家族制度
ソ連政権は1918年の政権奪取後、伝統的な家族制度の否定に走ります。
フランス革命でジャコバン派が成し得なかったような道徳律の崩壊も進んで実施し、性風紀は糜爛(びらん)しました。
1930年代には内戦での孤児ばかりではなく両親に捨てられたり、今でいうシングルマザーの子供が街に繰り出し、潰れたハンチングを被り、革の上着を着て、猥褻な歌を歌いながら、集団でタバコを吹かして練り歩いていました。
 彼等は乗り合いバスや列車の中で、人々を恐喝し、或いは商店を襲撃して商品の略奪を繰り返しました。
殺人や婦女への暴行も日常でしたが、警察も内務人民委員部も対策は不十分でした。
 一応事態を重く見たソ連指導部は1936年以降、母性保護の政策を打ち出します。
レーニン時代と一変し、家庭生活の重視、両親の尊重、堕胎の禁止を実施。
戦時になると戦死した遺族の保護を始めますが、総数が多かったせいか、不十分でした。
 KGB工作員、パーベル・スダプラートフの回顧録にも載ってますが、戦後の時期までモスクワ市内でも愚連隊が暴れて居り、外交官の一家に不用意な外出を避ける様に伝えたとの記述が御座います。

 最終的に落ち着くのはソ連が経済的に豊かになった1960年から1970年代後半にかけての頃で、それまでは悲惨な状況でした。
 
 今回の話は、マブラヴ原作のメカ本のソ連の設定を参照に組み立てました。
「TE」ではラトロワ中佐は生後間もない長男を軍に取り上げられてしまいますが、その気持ちは如何ばかり出会ったか……
 彼女が、敵国米国の青年将校であったユウヤに生死不明の息子の姿を重ねる描写が御座います。
20そこそこで悲劇的な運命にあっても耐える様を想起すると、もの悲しい気持ちにはなります。



 
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流石ですマサキさまですね。シュミットの叔父さん登場には驚きました!ソ連は混沌な未来しか無さそうだ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>流石……マサキ……
木原マサキと言う人物はどんなことをしても自分の勝利をもぎ取る人間です。
仮に一対一の勝負を申し込まれても勝ち取る仕掛けをするのではないか……
些か古典的な展開になりましたが、小銃の薬室に装弾した銃弾を使う話にしました。
重大人物とのナイフや刀で戦う展開は重火器が発達した19世紀の小説でも一般的でした。


>シュミット
エーリッヒ・シュミットと言う人物は内田弘樹先生の原作小説と渡邊哲哉監督のアニメ版では大いに違います。
 小説版はシュタージ長官を謀殺した後、35歳で長官の地位に就く秀才で、核武装は東ドイツの事を考えての事でした。
原爆への忌避感を持つベアトリクスに謀殺されますが、ソ連の力を利用して東ドイツを掌握しようとしただけで、ソ連のスパイではありませんでした。
小説版だとアスクマンやベアトリクスと敵対関係にあります。
女だてらに少佐にまで上がったベアトリクスの事を面白く思っておらず、口汚くののしっていました。

 アニメ版は、グレゴリー・アンドロポフと言うKGB特務少尉でシュタージに早い時期から潜入し、組織を掌握していました。
アスクマンやベアトリクスとは表面上邪険な関係ではなく、むしろ好意的ですらありました。
ベアトリクスの事を信頼して居り、後継指名をしていた節もあります。
脇が甘い所があったのか5年の歳月をかけてベアトリクスにKGB工作員であることを暴露され、処刑されています。
 ソ連、東欧圏に在ってはスパイは裁判なしでの処刑が合法です。アニメ版のベアトリクスの取った行動は何ら非はありません。
今日のロシア連邦も同じです。

>シュミットの叔父
本作品のオリキャラは、政治家の場合は既に故人となった実在の人物をモチーフにしております。
(これは内田先生の原作小説でも同じような描写がありますので、原作小説の設定を尊重した形になります。
また吉田社長が関わった「メカ本」は設定が史実無視なので、内田先生は、すり合わせに苦労したのではないかと思っています。
 柴犬本編や外伝やでも史実とは相違する点が細かい所で多数ありますが、本作品ではあまり影響のない所は切り捨てました)

歴代KGB長官にシュミットの本名と同姓の方が居ります。
その方とシュミットを結び付けました。
二次創作でオリキャラが多数出てきますと、読者の立場として置いてきぼりになってしまうのではないか。
オリキャラを出す場合は極力姓名を記さず、原作キャラの親族関係や友好関係にある人物を出す等、工夫いたしました。

 無論マブラヴにはソ連関係者の原作キャラクターはいるのですが、柴犬時代では年齢が若く出せないのです。
名有りの人物で動かせそうなのは、ユルゲンのソ連時代の教官やラトロワ少佐、ブドミール・ロゴフスキー中佐ぐらいでしょうか……
そう言った意味もありまして、ソ連関係者はモブのオリキャラを多用しました。
 オリキャラはモブとはいえ使いやすいですが、読者は置いてきぼりにされるものです。
私自身が読者であった時、その事を強く痛感した出来事がありました。
なるべくそういう事を避けようと氏名を明らかにせず、役職名だけで人物を動かしました。
 近代史の独ソ関係を描くとなるとKGBの存在は切っても切れない者です。
どうしても登場させるしかないので頻度は増えましたが、果たして読者は納得してくれるであろうか。理解していただけるであろうか……
その様な考えからシュミットとKGB長官を親戚関係にするように設定しました。

(蛇足ですが、18禁版の方は全員原作キャラクターだけで回しています。その為か、世界観が非常に狭いお話になって居ります。
愛を語るのに政治はいらないので、それはそれで良いかなと考えて居ります)


>ソ連……未来
これは今後の展開をお待ちいただければ幸いです。

長文、失礼いたしました。




 
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マサキを甘く見ている政治家が多いですねs11やG弾等マトモに検証せず使用するのはオカシイです。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想ありがとうございます。
>マサキを甘く見ている政治家が多いですね
やはりマサキが異邦人でこの世界に何の後ろ盾が無い事が一番大きいと思います。
マブラヴ本編の主人公たちは、全員何らかの後ろ盾がありました。
武ちゃんは夕呼先生という支援者が、ユウヤは両親の血統の良さ。テオドールは666中隊と言う東欧最精鋭部隊に勤務していたという点が大きいと思います。
各種外伝の主人公は、血統の良さや矢張り精鋭部隊の生き残りのどちらかです。
 現代日本と言う異世界から来たマサキには何も御座いません。
マブラヴ世界は、現実世界以上にコネや血縁がものをいう身分社会です。
そう言ったものがない彼はどうしても使いやすい駒として見られがちになるのではないか……
そう思い、描写して居ります。

>s11やG弾等マトモに検証せず使用するのはオカシイ
マブラヴ世界の軍人は核兵器を、焼夷弾や集束(クラスター)爆弾の感覚で気軽に使う姿勢を鑑みて、この様な話にしました。
そもそも核爆弾を使うなら火星か、月を占領された時に使うべきでした。
シベリアや新彊ならまだ分かるのですが、人口の密集地の重慶や天津で使う様は呆れましたね……
 ちなみに中央アジアや新彊では現実でも核実験場があり、未だにその地に住む少数民族は核汚染の被害に苦しんでおります。
日本の広島、長崎を超える核爆発を繰り返した為、多量の放射線で遺伝的障害が出るほどです。
(悲劇的だった広島・長崎の核爆発や福島原発事故はさほど日本の国土に及ぼした影響は大きくありません。第五福竜丸の件も唯一の犠牲者の死亡原因は売血による肝炎ウイルスが原因です。放射線が原因ではありません)
 
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良い点
ソ連上層部の無知ぶりがわかる所。
 
コメント
相手の事がよく分からないのにケンカを売るとは旧日本軍みたいですね。ソ連の民間人は革命前の帝政ロシアの時がマシだったと思わなかったのかな?。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。

>相手の事がよく分からないのにケンカを売る
戦争の場合ですがある程度の勝つ可能性があるから行う訳で、ソ連はゼオライマーに勝てると踏んで戦いを始めました。
この辺は説明不足であったかなと反省しています。
>日本軍
日本軍も対米戦に関しては一応戦争計画書を立てて始めています。
ただ当初の計画とは違い、海軍が陸軍の戦争計画から逸脱した行動をとった結果、あのような敗戦に至ったという研究結果もございます。

>ソ連の民間人……帝政時代との比較
1917年のロシア革命、ボリシェビキ革命を主導したのは農民や労働者ではなく、その思想にかぶれた貴族や知識階層です。
レーニンや初期ソビエトの面々は貴族出身者が少なくありません。
スターリンなども言われているより豊かな出自で神学校卒の犯罪者上がりです。
(もっともスターリン時代は、インテリは国外逃亡するか刑場の露と消えました)
大部分の農民は小作農で農園や小作地から離れることなく一生を過ごし、外の世界を知りませんでした。
物流も不十分で物々交換に近い様な暮らしをしながら、家庭菜園で僅かばかりの作物で耐え忍んでいました。
ソ連時代も現代もその辺の構造は変化していません。
ソ連末期の1980年代も地方都市の商店は常に物不足で本当に困った時はモスクワまで買い出しに行くほどでした。
ソ連崩壊直前からは、中国経由でそれなりに物が入ってきてはいます。
ですが、SNSやネット情報を見る限りあまり変化はないように思えます。
ウクライナ侵攻の際、初期に捕虜になった極東出身の兵士が、水道の蛇口や水洗便所、パソコンを見た事のないと言ったことも恐らく事実でしょう。
ロシア国内の交通網や流通システムの改善がない限り、おそらくこのような状況は変化しないと思っています。
 
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良い点
マサキが楽しそうな所。
 
コメント
ゼオライマーのチート性能を知ってるから虚しい戦いになったなと思います。ラトロワさんには生存して欲しい。ロシア人は早婚何ですねロシア美人は少し憧れます。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>マサキが楽しそうな所
自らの命を狙う秘密結社との戦いをゲームに例え愉しんだマサキ。
この男ならば、どの様に戦うであろうかを考えて話作りをしました。
今回の話を楽しんでいただけて幸いです。

>ロシア人は早婚
中世を経験せずに、19世紀から20世紀になって急速な近代化をした文化的要因もありますが、やはり平均寿命の短さが関係してこようかと思います。
少し古いデーターですが、2010年のロシア人の平均寿命は68.84歳です。
これは米国より10歳近く若く、とても先進国とは思えぬ低さです。
(中国でさえ、2010年の段階で70歳を超えていました)

ロシア人男性に至っては2010年の段階で、平均寿命が59歳。
2019年になっても大して変化はなく、WHOの統計でも世界183カ国中118位。
(ちなみに帝政時代の平均寿命は30歳でした。参考までに申せば、同時期の明治日本の平均寿命は44歳です)

無論ロシア政府も無策ではなく、乳児死亡率の改善などの方策を取ってはいますが現状は不十分に思えます。
 過度の飲酒や喫煙、麻薬・向精神薬などの薬物依存、日照時間が短く冬季が長い為の運動不足。
食塩や添加物の多い調味料の多用による生活習慣病も、平均寿命を下げる一因になっています。
旧社会主義国なのに国民向けの定期健診制度が御座いません。2025年までに40歳までの検診を整備する計画をロシア政府が進めているほど立ち遅れています。

またソ連崩壊以後の価値観の崩壊により、自殺が非常に多く人口10万人当たり自殺者数は、2000年の時点で90人、2019年で44人。
男性高齢者の精神疾患も非常に多いと聞き及んでいます。
(男性高齢者の精神疾患による自殺は、旧社会主義国の東欧圏でも同じです)

>ロシア美人
身も蓋も無い事を申せば、ロシア女性は若いうちは瘦身なのですが食生活や運動不足で中年以降肥満になる傾向が御座います。
ラトロワ中佐は漫画云々を抜きにして考えると、瘦せているのはジャール大隊で少年兵を管理する立場であるために自分の肉体を維持している点もあるのではないかと考えています。
生き別れた息子が、仮にユウヤと同じだとすると若いうちに産んだために太らなかったとも考えら
れます。
(ソ連時代の平均出産年齢は22歳。現在もあまり変わらず23歳前後です)
ロシア人の兄弟の平均的な年齢差は10歳前後です。
(現在でもあまり変わりません。2019年に出されたポール・モ-ランド教授の著作でも同様の記述があります)
グルジア人の夫が亡くならず、もう一度子供を産んでいたらもう少し太ってたのではないのかなと想像して居ります。
(40代前半ならまだ子供は産める年齢ですが……)
 
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良い点
マサキの傲慢な所が表現されている。
 
コメント
共産主義者は相変わらず外道な事を躊躇わず実行しますよね、良識が育たないですね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>マサキの傲慢な所
久しぶりの戦闘シーンを書くにあたってOVAを舐めるように見直しました。
数時間で一通り再確認できるOVA版『ゼオライマー』は良い作品であると個人的に思ってます。

>共産主義者は相変わらず外道……、良識が育たない
 共産主義思想の始祖ともいえるJJルソーの時代から共産主義者は外道がほとんどです。
(ルソーは露出狂でした。自著『告白』で吐露しています)
愛人との間に生まれた5人の捨て子をしたルソーをそっくり真似したマルクス。
反対派の抹殺を厭わなかったレーニン。
銀行強盗や強盗殺人でシベリア送りになり、脱獄を繰り返した後、赤色テロルで共産党の書記にまで上り詰めたスターリン。
(スターリンには、レーニンの暗殺犯の説が未だにあります。3人の妻は全員不審死です)
大躍進で飢餓に苦しむ農民の惨状をパンチェン・ラマや彭徳懐元帥に上奏されても、責任を認めなかった毛沢東
(後日、形ばかりの総書記の辞任をしますが、プロ文革で復権し、反対派に復讐しました)
仏語を自在に操り、地主階級の出でありながら自分を例外とし、知識人を抹殺したポル・ポト

現在のロシアを見てもそうですが、共産党内の良識派と言うのが自然発生するのですが、封建制社会を経験した東欧以外の地域ではことごとく抹殺や追放の憂き目に遭います。
ソ連で始まったペレストロイカ(再構築運動)は、共産党幹部のエリツィンの軍事クーデターでご破算になりました。
 それでもエリツィン時代は西側の圧倒的な優位もあって公文書の開示やロシア国内の政府関係機関へのアクセスは自由でしたがKGB出身のプーチンが権力を握ってからはソ連時代より悪化しました。
 昨今の中共政権でも文革や大躍進の研究は胡錦涛政権の時代まである程度自由でしたが、いまはほぼ国禁の学問の扱いです。
(胡錦涛時代は金を積めば欧米のメディアでも秘密資料が自由に手に入りました。)
良識派が育つ土壌を準備するには、共産主義思想に組み込まれている無窮のテロリズムを排除しない限り、ほぼ無理であると考えています
 
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良い点
原作でハイブの情報を持ち帰る部隊の登場。
 
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もっとソ連軍の無慈悲さによる市民の巻き添え状態を知りたかったです。マサキの武家上層部への鉄槌を下す場面が楽しみです。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>原作でハイブの情報を持ち帰る部隊の登場。
 極初期の案では、ほぼ原作展開通りミンスクハイヴ攻略をやるつもりでしたが、変えました。
理由はユルゲン兄ちゃんとシュトラハヴィッツ少将は、この作戦でソ連赤軍の横暴に呆れてクーデター(月光の夜事件)を起こすのですが、無残に失敗して落命します。
 リィズ救済だけじゃ、柴犬本編の恐ろしい状況変わらなくないのではないか。
じゃあ一層の事、ベア様やアイリスまで拾うか。
一途に恋人の帰還を待つ19の娘に未亡人のごとき暮らしをさせるのは、可哀想ではありませんか。
 そう考え、話を大胆に変えることにしました。
ユルゲンやシュトラハヴィッツ将軍も、どうにか出来そうではないのか……

 そもそもマサキがいつ来たか詳しく設定していないから、1977年にするか。
その様な話の流れでヴォールク連隊には、ハイヴ攻略から離れてもらう事になりました。

ゼオライマー一機あれば、ハイヴも原子レベルで消滅できますし、将来の禍根となるG元素も綺麗さっぱり消せますからね。


>ソ連軍の無慈悲さ
早速頂いたご意見を参照にして、最新話で詳しく書かせてもらいます。
R指定が付かない様な程度にはするつもりですが……

>武家上層部
 今後の展開をお待ちいただければ、幸いです。

 
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避けれない戦争は悲惨ですね、ソ連は面子にこだわり破滅する未来しかない? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>避けれない戦争は悲惨
今次のウクライナ紛争を見て思うのですが、ロシアはウクライナの旧ソ連圏からの離脱と言う些事にこだわらなければ今回の戦争は避けられたものでした。
8年前のクリミア強制併合にしても、じっくりと話し合いを通じて行っていればより平和的に着陸できたはずです。
ウクライナでは多数のロシア系住民が居り、ロシア語はウクライナの国語ではありませんが憲法上、重要な地位を保証された言語です。
長い時間を掛ければ、クリミアはウクライナから独立する路線もあったでしょう。
プーチン政権の失策です。

元来、ロシアは戦争に強い国ではありません。
どちらかと言うと諜報工作が十八番で、ポーランド分割やカフカスをオスマントルコから掠め取ったように長い時間を掛けて領土を侵食する手法を取るのです。
ロシア人は時間間隔が長く、せっかちな日本人や韓国人と違って100年や200年単位でしか時間を感じられない様な鈍感さがあります。
 本作品の話もゼオライマー奪取が原因で連鎖的に東欧への敵対行動をしてしまいましたが冷静に考えれば避けられた争いでした。

>ソ連は面子にこだわり破滅する未来しかない

 ロシア人はタタールの軛の所為で欧州に比して立ち遅れてしまったというコンプレックスが御座います。
17世紀のピョートル大帝時代にオランダやドイツに出向いて造船技術や最新科学を学びに行くのですが、あまりの無作法さに「田舎者」扱いされます。
(もっとも当時の欧州でも今より行儀作法の水準は低かったのは事実です。
今日伝わってるテーブルマナーや行儀作法は19世紀後半に作られたものです)
その事がいまだに忘れられず、心のどこかで欧州を恨んでいる面があります。
もっともロシア自身も国際慣習や決まり事を守らず、一方的に破棄する姿勢があるので、野蛮人とみられても仕方のない面があります。
(日本は幕末より愚直に国際慣習を守り続けてきたため、短期間で信用を得てきました。
この件に関しては先人に頭の下がるばかりです)


 
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最近ユルゲンの沸点が低く成っていると思います。反革命罪に成りそうな発言が多くマサキと同類に成りそうですね。それにしても富が無限に無いと不可能と思える共産主義に騙される人が何で多いのか? 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います

>ユルゲンの沸点
これは長期間のストレスによって、精神的不安定になったのを私なりに表現した物です。
ユルゲンは軍人とはいえ、まだ20代前半の青年ですからストレスの影響をうけやすいのではないかと思い、執筆しました。
もっとも、ユルゲンは「隻影のベルンハルト」の文中で書かれているように反体制的な行動をとる節があります。
またアベールから貰った30年物のスコッチウイスキーを飲む話は公式設定です。
幾ら主席卒業生でソ連留学の栄誉を受けた人物とは言え、この様な行動は東ドイツの軍法では到底許されるものではありません。
(初めて単行本で、目にした時には大変驚きました)

マサキの行動は、自分が拒否することで相手を困るのを楽しんでいる節があります。
私がOVAを参照にして、仕上げた物です。
(OVA第4話で、日本各地が八卦ロボに襲撃されているのに出撃拒否して、美久たちを困らせました)
似てしまったのであれば、私の描写力の不足ではないかと思っております。

>共産主義に騙される人々
これは貴族層や富裕層、青年知識人に言える事ですが、社会の仕組みを知らないためです。
19世紀の社会運動で欧州中に広く伝播しますが、一般の労働者や農民には浸透しませんでした。
工業化によって都市部への働き口が出来た事は、農民にとっては重要な収入源でした。
都市労働者の大部分は貧農の次男や三男で、生活に困窮した為上京した人々が多数です。
彼等からすれば、自由な企業活動や商取引を否定する思想は受け入れがたい物でした
(欧州の農業はハーバーボッシュ法が発見されるまで非常に収穫率が低かったのです)
ロシア革命に至るロシアの共産主義運動も全く同じです。
この件に関しては長くなるので後日別項を設けて語りたいと思います。

 
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どんな時も面子と権力闘争は忘れ無い人間の業を感じますね。ベアトリクスの18禁小説良かったです。 
作者からの返信
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>どんな時も面子と権力闘争は忘れ無い人間の業
支那人の面子や権力に対する考えはBETAが来ても変わったであろうか
その様に考えて、今回の話になりました
実はマブラブの公式資料集の『Muv-Luv Alternative Integral Works』(以下、メカ本)にはその辺の事は詳しく乗っていません
 なので、1973年まで現実の史実と差異は無いという前提で書き上げました
実際、内田弘樹先生の『シュヴァルツェスマーケン』は明らかに現実の冷戦が下敷きになっています
小生の二次創作の下になった『隻影のベルンハルト』は、ベルリンへの原爆投下以外は史実準拠で話が進んでいます
 以上の事を勘案すると、毛沢東の始めたプロレタリア文化大革命はBETAが来てもお構いなしで続いたのではないか。
今日(こんにち)のコロナ・パンデミックに在っても、中共政権は国家主席と対立する東北三省(旧・満洲)や上海に対して非常に厳しい対応で臨んでいます
厳しい行動制限下による流通の停滞で、上海市民や東北で餓死者が出ても都市封鎖を解きませんでした
 支那は我が国と違い、権力と権威の分離が出来ていないため、一度カリスマ的な指導者が現れれば死ぬまで間違いがあっても立ち止まれません
 史書にある様に、後漢の光武帝や盛唐の太宗、満洲王朝・清の康熙帝の様な傑人(けつじん)に恵まれれば良いのですが、一度(ひとたび)西周の幽王や北宋の徽宗、明の正徳帝のごとき暗君が上に立った場合は国を滅ぼしかねません

(徽宗の芸術的才能は、後世に多大な影響を与えましたが、ここではそれを評価しません)

>ベアトリクスの18禁小説
何分、情事を書くのが初めてなので手探りで書いてはいますが、ご覧頂いた事には感謝して居ります


 
(非会員)
 
良い点
秘密警察の悪どさが表現されているしマサキの動きも良く鎧のタイミングがいい登場も良かった。
 
悪い点
マサキの基地突入までの準備が少し長く感じたですね。
 
コメント
どんな作品でも共産主義者は部下を平然と犠牲にして栄達しようとしますよね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います

>タイミング
鎧衣登場のタイミングは気を使いました
偶然、鉢合わせになるのですから、なるべく自然な形で……

>基地突入までの準備
個人的にM16の操作描写は遣りすぎたかな、と反省して居ります
緊張感を持たせるためにと思って、描写を深めましたが蛇足ではなかったか
今後の話作りの参考にさせて頂きます

>どんな作品でも共産主義者は部下を平然と犠牲にして栄達
これは、直近200年の市民革命の歴史を振り返れば、致し方のない展開だと思っています
立憲君主制を理想としてスタートしたフランス革命は、壮絶な内部粛清の末、悲劇的な結末を迎えます
独裁者・ナポレオンの登場という形で、革命政権は、その役目を終えました
200年たった今もその傷はいえず、政治的混乱を引きづっているように感じます
 平等という高い理想を掲げ、現状変革を望む革命
その過程で、肉親や盟友さえも断頭台に送り込む煽動家……
1917年のソ連革命や中国内戦下での中共の例を見ても同じです
米国内を騒擾させたBLM運動も同じ結末を辿っています


あとがきに載せませんでしたが、ハーメルンの方に柴犬キャラの情事を書いた駄文を投稿しました
全年齢対象の本編では書けなくはない内容ですが、分けました
暁は18禁小説が会員しか見れないので、ハーメルンに投稿しました
もし宜しければ、拙文ではございますが、お目通しいただければ幸いです

 
(非会員)
 
コメント
やっぱりソ連はろくな事をしないですね、障害者は存在しないとはナチスの優生思想そのまんまです共産主義は人類を退化させるだけ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います

>障害者は存在しない
この言説は1980年のモスクワ五輪の際にパラリンピック競技を拒否した時に言った言葉と伝えられています
一応、帝政時代はロマノフ家が私費で作った障碍者施設があったのですが、ソ連革命以降一変します
赤軍に参加した傷痍軍人以外は、ほぼほったらかしにされて、社会とは格別した生活を受けます
無給で強制労働をさせられたり、ひどい場合は秘密警察に逮捕され、裁判なしで即座に処刑されました
大祖国戦争で50万人の傷痍軍人が発生するのですが、彼等の扱いも酷い物でした
ソ連にも1936年以降、障害者授産施設が出来るのですが、ほぼ無給に近い扱いを受けていました

>ナチス
国民社会主義ドイツ労働者党(Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei)という言葉の通り、社会主義政党です
政治犯収容所や宣伝煽動の仕組みはソ連共産党の完全な模倣です
社会保障制度や健康福祉政策などはドイツ社会主義の独特の歴史的な物もあります

今日考えられているほど独ソ関係は悪くなく、1930年代前半までは非常に友好的でした。
赤軍の近代化、軍事技術の発展は第一次大戦で敗戦国になった帝政ドイツの軍人たちが持ち込んだものが多数あります
後に志那大陸で暗躍するハンス・フォン・ゼークトなどはソ連国内でソ連将校の訓練を実施していました
1925年にクーデターで中華民国政府を乗っ取った国民革命軍を支えたのはドイツとソ連です
孫文がソ連の資金で作った「黄埔軍官学校」
そこの校長は蒋介石なのは有名ですが、副校長は周恩来、講師としてホー・チー・ミン(胡志明)、ソ連側の軍事顧問は後に張鼓峰事件で日本軍と戦ったワシリー・K・ブリュッヘル元帥でした

あまり長くなるので、これぐらいにしておきますが、直近100年ほどの国際情勢の混乱の下はソ連と言っても過言ではありません
寧ろ、この100年の歴史を振り返ると、日本はソ連の有害工作の被害者なのです




 
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良い点
戦闘の流れがわかりやすく油断と思い込みは駄目と分かる展開。
 
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ユルゲンがいつの間にか篁の剣術を模倣をしてる所に驚きました。 
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>戦闘の流れがわかりやすく油断と思い込みは駄目と分かる展開
今回心掛けたのは、マブラヴを詳しく判らない人間が読んでも分かる様にかみ砕いて書きました

>篁の剣術を模倣
『隻影』本編を読んで、ユルゲン自身は東洋の武術に興味を持っていることが記されています
(父の書斎にある『孫子』を幼少のみぎりから盗み見て事が書かれています)

紅一点のヴィークマンに柔道を挑まれ、鍛えられていました
ヤウクには入学当初から乗馬やフェンシングでの一騎打ちを挑まれてます

また劇中で彼は勝つためには手段を択ばない様子があり、其の事をソ連留学組メンバーから窘められています

レーザーヤークト専門部隊ですから、ナイフや刀での近接戦闘にも力を入れています

その様な彼が篁と巖谷の演武を見て模倣しないはずはない……

そう考えて今回の話作りになりました 
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ゼオライマーの凄さを知ってるとソ連が哀れに見えますね徹底的に叩きましょう!ユルゲンは相変わらず脇が甘いですねベアトリクスを泣かせたら鬼に成りますよ。作者様のペースで執筆して下さい。 
作者からの返信
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>作者様のペースで執筆して下さい。
本当に申し訳なく思っています

>ソ連
マブラヴ二次を読んでいて思うのですが、ソ連に気を使う必要あるのでしょうかと個人的に考えています

東欧の悲劇も欧州がBETAに蹂躙されたのもソ連の都合でパレオロゴス作戦が失敗した為です

マブラヴ世界をどうにかするには、「柴犬」世界からどうにかしないと駄目ではという考えで執筆し始めました

アラスカに逃げる前にソ連解体をすれば、面白くなりそうと言う事で1970年代後半の話になりました

執筆開始直後は、半端にソ連政権を残そうかと考えていましたがマブラヴの設定を調べている内に考えが変わりました

時勢の変化や、史実を研究した影響もありますが、蛮行を目の当たりにするとその衝撃は大きく、対応せざるを得ないかなという考えに至りました

対ソ、対露の立場にあるマブラヴ二次創作を作り上げる、悪くはないと思っています

>ユルゲン……脇が甘い
1974年のソ連留学時、ユルゲンはヤウクからKGBに注意しろと警告を受けるのですが、嫌味を言ってヤウクが呆れるほどです

カザフスタンの戦場に向かった時、ソ連軍の基地によるのですが、そこの基地司令に食って掛かります

無意識にロシア語で基地司令に話しかけていますから、相当脇が甘いのは間違いありません
(一緒に居た留学組は、ソ連の対応に激高したヤウク以外、終始無言でした)


陸軍の規模を最小限にして、戦術機部隊を充実させようと提案したり、シュタージと懇意なアベールに頼ろうとしたり……

本作では庇護者がいて、ベア様と結婚しているから違うでしょうが、アスクマンやシュミットでなくてもシュタージやKGBの餌食になっていた可能性は否定できません

ただ、彼の抜けている所が、また魅力的なのも事実です
 
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ベアトリクスが古き良き妻として暴れてますね。現実世界は個人主義者が多いから伝統も良識も失われて悲惨な事に成ってますが。特に東側陣営は酷いと勝手に思ってます、ロシアは略奪が好きな所が有りますので。 
作者からの返信
作者からの返信
 
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>現実世界は個人主義者が多い
今回は東西ドイツに限ってお話します
西ドイツに在っては1960年代まで国民の6割以上が第三帝国時代を懐かしく思っており、父権的な社会でした
ですが、次第に世代交代が進み、米国文化の流入で個人主義がかなり強くなります
決定的なのは1968年の世界的な学生運動です
これでドイツ国内の世論が一変します
第三帝国への哀愁が失われ、軍隊への徴兵拒否が増加し始めます


他方、東ドイツでは経済復興が進むのですが、前回話した通り、1960年代に至っても戦前の水準には戻りませんでした
何かあると住民は戦前のほうが良かったと陳情書を送りつけました
しかし、一向に改善される気配が無いので次第に行政への関心が失われていきます
1968年のホーネッカーの憲法改正で、より加速します
ウルブリヒト時代と一変し、徴兵制実施や軍事教練、中小事業者への圧迫が強まると、住民感情はさらに悪化します
党員であっても、政治的関心を示さず、腐敗が進行するようになります
(もっとも物資の隠匿や横流しは東独建国以来、ありました)
西ドイツと違い、若者たちは政治的情熱を失って、個人的なつながりを重視するよう、生活の主軸を移し始めます


>ロシアは略奪が好きな所が有ります
これは、ロシア軍の補給線が長すぎるのと、貧弱なのが原因です

1980年代にソ連国内で欧州侵攻計画を練った時、補給線の関係からウクライナで2万人が飢餓状態に陥るであろうという試算が出ました
1972年から20年間、ソ連では米国より家畜飼料の名目で年500万トン以上の小麦、トウモロコシの輸入を実施していました
ソ連国内の畜産業拡大の為と言われてはいます
ですが、ロシアは緯度も高く地質も悪いので農業に不向きな地域が多いのです
ソ連邦解体で、農水産業の盛んな小ロシア、温暖なカフカスが独立しました
ソ連では産業ごとに各自治共和国に振り分けていたため、ロシア国内ではそれ程力を入れて来ませんでした
(バルト三国は電子部品、ウクライナは軍事、航空宇宙産業、ベラルーシは農業、畜産業)
其の事が、裏目に出て、今の状態になっています

またソ連以来の悪弊なのですが、ロシアの官公庁は基本的に薄給です
その為、賄賂社会で、検事や判事なども積んだ賂(まいない)の額で罪の軽重が変化します
まさに地獄の沙汰も金次第という言葉通りの社会なのです
軍も同様で、生活できないので副業に走ります
ソ連時代の頃から軍内部では副業が大々的に認められていました
空軍の将軍が、個人的にヘリや輸送機を使い、闇の輸送業を行ったり、工兵部隊が建設現場で働いたりして、生活の足しにしていました
其の事をソ連指導部は、自活しているから良いと黙認し続けました

ソ連崩壊後は、社会主義国であった独特のモラルが失われて、更に腐敗が横行しました
ロシア軍の現状に関しては、ソ連時代の元帥や将官たちから散々な非難がなされましたが、より悪化する一方です
直近10年においては、政治への軍の関与も弱められたため、愛国心で薄給を耐え忍んできた軍人たちは軍から離脱するようになりました

今回のウクライナ侵攻のロシア軍の異常なまでの混乱ぶりは、腐敗を黙認してきた政権側の失策と言わざるを得ません


 
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今回の話しで特に共産主義者は現実を無視して走り出すのか?理解に苦しみますね。 
作者からの返信
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>共産主義者は現実を無視して走り出すのか
これはソ連、ロシアの上意下達の政治システムが原因です
防諜を担当するKGBに在っては、工作員は専門的分野を持ち、長らく海外情報を入手しています
(例を挙げれば、シベリア抑留で日本人抑留者を洗脳したイワン・コワレンコKGB大佐は、大戦以来、50年以上対日工作畑で働いてきました)


彼等は海外情勢を知っていて、どの様な時流化は掴んでいます
ただ、独裁体制下では指導部より求められた答え以外、答えると言う事は非常に危険な行動なのです
異論を答えれば、文字通り馘首になります

また、党の意向に反する結果を恐れています
その為、繰り返し、国民に対して偽りの情報を流して操作しようとしています
偏執病(パラノイア)に罹っていると言っても過言ではありません

劇中での東欧諸国の民主化への流れを無視し、妨害工作を展開したのには理由があります
自身の失敗を隠すために、外へ暴力を向けざるを得なくなったのです
また外敵を仕立て上げて対立することは、独裁者の無謬性を維持するためには必要な事です
「ソ連の経済発展が失敗し、国内情勢が悪くなった原因は、我等では無くて外敵のせいだ」
そういって、自身の敗北や誤算を否定しているのです
KGBだけではなく、赤軍も同様です
散々、KGBを貶める発言を劇中でしていますが、共産党の前で赤軍の存在価値を高めるためにその様に振舞っているのです

早馬や伝令で情報伝達をしていた時代ならともかく、近代の電信電話が発達した社会では全ての事を統制するのは難しくなっています
ソ連の非効率さは、ほぼ全てが上意下達の伝達システムが原因です

そういった意味では、ロシア社会に与えた「タタールの軛」の悪影響は計り知れないものなのです 
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良い点
歴史の転換期に入った事
 
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マサキを操れると思っているのか政治家はマサキが死んでゼオライマーだけ手元に残ればと狸の皮算用をしてますね、利子の付いた報復を想定しないとはソ連も日本帝国も変わらないものですね。特にソ連は国家分裂してもオカシクないのにスターリン並みの独裁者が居ないと駄目ですか? 
作者からの返信
作者からの返信
 
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>歴史の転換期に入った
1972年のカシュガルハイヴ建設以降、ソ連はこの5年の間に軍事作戦によって人口の3割を失う大損害を受けています
現実世界でのソ連人口は1970年の段階で2億4170万人です
単純計算して、約七割が生き残ったとすると1億6919万人
おそらく中央アジア諸国の人命が失われた形になるでしょう
ソ連は1920年代には早くも出生率が下がり始めますが、元が多いので100年足らずで帝政時代の二倍近い人口まで増えました
ですが、その人口増加を担っていたのは中央アジア諸国です
1990年の統計だとタジク人女性の出生数は4人で、対するロシア人女性は1人という記録もあります
このことはソ連軍にも影響を与え、中央アジア出身の兵士がかなりの割合を占める結果になっていきました
また彼等の75%は、ロシア語を全く介しませんでした
(中央アジアの言語を介する古参兵や先任下士官が居なければ部隊の円滑な運営が出来ないほどでした)
比較的、従順な中央アジアが失われたあと残るのは、小ロシアとバルト三国、カフカスぐらいです
この世界は、イラン革命が起きていないので、帝政イランが健在です
親米国家のトルコによるカフカス調略も盛んでしょう
独立心の強いバルト三国が、ソ連弱体化の機を逃すとは思えません
この世界のソ連も遠からず縮小する運命にあるでしょう

>ソ連は……独裁者
ロシア社会は一度も民主的な選挙、議会を経験したことがありません
常に彼等の意識の中にあるのは蒙古の軛(くびき)の時代の発想です
300年間にわたる統治によって様々な恩恵を受けた彼等は、政治システムまでそのまま温存しました
民主社会と言う物を知りませんので、政治とは強権的な独裁が通常であると思っています
今日も変わりません
経済的、政治的失敗を隠ぺいするために他国の侵略に備えるとして自国民への恐怖の押し付けを
繰り返す姿勢

根底には、「数世紀にわたる侵略を受けたロシアは、自己防衛の為に軍事拡大をするしかない」という自己暗示があります

異常なまでに領土侵略を繰り返す姿勢は、このような過剰なまでの恐怖心が原因と考えられます

>マサキが死んでゼオライマーだけ手元に残ればと狸の皮算用をしてますね

天才科学者で、反意を抱いている男を危険視するのはむしろ政治家としては当然だと思います
仰る通り、反撃をされることに関して想像力が欠如しているという点には概ね同意します
ハイヴ構造物を一撃で吹き飛ばす相手の事を軽く見積もっている点は、否定できません


頂いたご意見は話作りの参照にさせて頂きますので、今後の展開をお待ちください

(2022年5月8日17時45分加筆修正)
 

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